2015/04/14

kickerの内田篤人の記事

シャルケ:ダービー大敗後は圏外に

内田のひそやかな降格
http://www.kicker.de/news/fussball/bundesliga/vereine/624925/artikel_uchidas-stiller-abstieg.html


0-3に終わったドルトムント戦以降、ケヴィン=プリンス・ボアテングがシャルケの先発メンバーに名を連ねることはなくなった。これは何週間も前から取り上げられている話であり、かつての『リーダー』は、試合に出ていようがいまいが評価が二分する。一方で、まさにひっそりと――まさに同じくダービーの大敗後に――もう一人のシャルカーがレギュラーの座に別れを告げていた。右サイドバックの内田篤人。23節以降は途中出場が一度あったのみだ(3-1のホッフェンハイム戦)。

写真キャプション:わずかな途中出場――内田篤人はロベルト・ディ・マッテオ指揮下ではベンチに甘んじる

この日本人の彼にとってはまったく新しい経験だろう。2010年夏にフェリックス・マガトによりシャルケに移籍して以来、その信頼性と献身性はこれまでの監督全員に高く評価されてきたからだ。マガトだろうがラルフ・ラングニックだろうが、はたまたフーブ・ステーヴェンスだろうがイェンツ・ケラーであろうが――実際この『サムライ』は、これらの指揮官たちのもとで常にレギュラーに「定着」してきた。

戦術上の欠点とセンタリングの弱点ゆえに、当初は長らく評価が定まらなかった内田だが、時とともに観客の心を掴んでいった。ファンたちは彼のたゆまぬ向上心、そして何より控えめで謙虚ながら愛想の良い物腰を買った。彼の態度というのは、この業界では際立って好感度の高い人だという印象を与えるのだ。

なぜ内田は現在ディ・マッテオ指揮下でお払い箱になっているのか。これは一見しただけではわかりにくい。確かにドルトムント戦での内田の出来は、期待外れなチーム組織全体に完全に一致するものであった。しかし、だ。kickerによる採点の平均は3.29と、彼は今季のシャルケで最高のフィールドプレーヤーだといえる。ディ・マッテオはそれでも3-5-2システムでトランキーロ・バルネッタを起用したのだ。「攻撃的なオプションとなる」からと。

内田に代えてヘーヴェデス――プレーでのサポートを得られないファルファン

理由がそれなら納得もいく。だが、先週土曜日のフライブルク戦で4-2-3-1フォーメーションに戻したにもかかわらず、内田が引き続きベンチを温めていたのは驚きだった。再び先発に戻ってきた右ウィングのジェファーソン・ファルファンとは、何年も前からすばらしく息の合ったコンビを形成していただけになおさらである。今回ベネディクト・ヘーヴェデスというベテランのセンターバックが右サイドバックとして出たことで、ファルファンの影響力もいくらか失われてしまった。必然的にプレー時のサポートが得られなかったからだ。このことが近く内田のチーム復帰に繋がるかどうかは、待ってみなければわからない。

確かなのは――右サイドバックのスペシャリストをもう1人獲得する、これはホルスト・ヘルトディレクターの移籍関連業務の中で最も緊急を要するものの一つだということだ。2018年まで契約のある日本の彼が今後ディ・マッテオのもとで得る評価の如何にかかわらず。

Thiemo Müller



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