シャルケ監督イェンス・ケラー、将来について語る
http://www.derwesten.de/sport/fussball/s04/was-schalke-trainer-jens-keller-ueber-seine-zukunft-sagt-id9615026.html
ゲルゼンキルヒェン。 トレーニングキャンプを前に、シャルケのイェンス・ケラー監督がゴルフにかける情熱、そして新シーズンの展望をロングインタビューで語った。今のところスターはこれ以上必要ないというその理由は。
いよいよ今日から始まる。シャルケ04は荷造りをして、キーム湖畔にあるゴルフリゾート・アーヘンタールにキャンプを張る。しかし、イェンス・ケラー監督がゴルフ場に現れることはなさそうだ――ハンディキャップ14.2と、ゴルファーとしてなかなかの腕を持つ彼だが。
ケラーさん、ゴルフはほんの一打で多くを得られ、はたまた全てを失う可能性もあるものです。あの瞬間に自分を支配するのは――失敗の恐怖でしょうか、それとも勝利の欲望でしょうか
イェンス・ケラー: ゴルフは私にとっては気分転換、リラックスするためのもので。恐怖だなんて……。ボールにうまく当たってほしいと思ってもいつもうまくいかない。ゴルフほど謙虚さを求められるスポーツはないですね。
ではサッカーの場合はどんな感情が
ケラー: そりゃもちろん勝ちたいという気持ちですよ。恐怖心があったら絶対ベストは出せません。
監督として初めてプレシーズンの指揮を執った昨年の夏に比べてシャルケはどうですか
ケラー: チームとして成長したし、若い選手たちを伸ばすことができた。怪我をしていた選手たちが戻っていくつかのポジションが修正された。このことからも前向きにシーズンに入っていけます。しかし、去年も開幕前は皆気分が高揚していたのに、前半戦は思っていたようにはなりませんでした。
当時は新顔も多かったですよね。マックス・マイヤーとレオン・ゴレツカが若き才能として、ペーター・ヘルマンが新しいコーチとして。これまで作り上げてきた上に今後は築いていけるのでは
ケラー: それが目標ではありますが、それには選手たちも吸収していかなければいけません。例えば昨シーズンのセアド・コラジナック。半年間とてもいいプレーをしていたのに、休暇を挟むとそれほど順調とはいかなくなりました。彼は若かったし、これでまた気がついたわけです、すでに自分の強みとなっていることにも何度も取り組んでいく必要があるのだと。同じ状況に今マックス・マイヤーとレオン・ゴレツカが直面しています。二人は特に後半戦が好調でしたが、そこに胡坐をかくのは禁物です。
しかしその若手の選手たちがポジション争いのさらなる激化をもたらしたのでは
ケラー: 確かにポジション争いは厳しくなりました。しかし忘れてはならないのは、開幕からの数試合にまた5選手が欠場する可能性もあるということです。ゴレツカとファルファンは怪我をしており、ヘヴェデス、ドラクスラー、フンテラールが休暇を終えて合流するのはかなり遅く、ほとんど準備ができません。
それでもなお贅沢な悩みを抱えていると言えるのではないでしょうか。ヘヴェデスは左サイドバックとしてワールドカップで大きな賛辞を得ました。しかしこのポジションにはコラジナック、アオゴ、そしてフクスと、より適性のある選手が3人も揃っており…
ケラー: これまで贅沢な悩みとはほとんど無縁だったので――こういう状況になればそんな話もできるんですね。
でもヘヴェデスはここでは左サイドバックでプレーすることはないと
ケラー: ええ、ワールドカップでは見事にこなしていましたが、彼はセンターでやる方が強いと思うので。左は他の選択肢もありますしね。
右は内田しか本職のディフェンダーがいません。なぜ代わりとなる選手を獲らなかったのですか
ケラー: それより若手に賭けたいからです、例えばユースでその位置でよくプレーしていたアイハンのような。ではどんな選手を探せばいいのでしょう。若い選手が必要?それならうちにいます。経験豊富なベテラン選手?それなら内田というすごくすごくいい選手がいるし、それより上の選手を獲ってくることは難しいでしょう。
新しい選手を獲得するとなると、その問題は全ポジションについて回るのでは。そもそも補強は必要なのでしょうか
ケラー: 退団する者がいればそれもあるかもしれませんが、今のところメンバー状況には満足しています。これ以上誰も出て行かなければ、動く必要はないとみています。プレシーズン終了まではあれこれ考える選手もいるでしょう。
シャルケ監督のケラーがボアテングに動じない理由
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シドニー・サムでドイツ代表も1選手獲得したことになります。負傷中のファルファンの役割を引き受けられるのでしょうか
ケラー: それを示してくれるはずです。すごい能力を持っていることは特に去年の予選で証明済みですが、バイヤー・レーヴァークーゼンはシャルケとは異なるクラブ。クラブに慣れ、自分が何たるかをここでも見せる必要があります。
ファビアン・ギーファーにとってはもっと厳しいものになるのでは。ラルフ・フェアマンとポジション争いをしろと本気で呼びかけるのですか
ケラー: 後半戦の抜群の出来でラルフが現時点でリードしているのは当然ですが、彼だって過去の成績に甘んじているわけにはいきません。
エリック・マキシム・チュポ=モティングには何を期待しますか。ツートップという可能性も生まれるのでは
ケラー: それもありますね。フンテラールとは異なるタイプの選手で、大変なスピードといい技術を持っています。チュポ=モティングで選択肢が増えたということです。フンテラールが出られない時もそうですが、ツートップでプレーする場合もそうです。それに彼はサイドでプレーすることもできます、マインツでやっていたように。
攻撃陣の選択肢はたくさんありますが、ケヴィン=プリンス・ボアテングもこれからはまたトップ下でプレーしたいと言っています。何か問題は
ケラー: いえ。彼は昨シーズンの後半戦でもいつも言ってましたからね、監督、また前でやりたいです、と。それでもボランチでプレーし、よくやってくれていました。大会が3つあるので(※訳者注:リーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグのこと)、必ずまたローテーションの必要が出てくるでしょう。
シャルケ監督ケラーの将来は
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今回のオフ期間中に他のクラブ(※訳者注:複数形)からあなたへの問い合わせがあったとスポーツディレクターのホルスト・ヘルトが言っていました。シャルケを去るという考えはあったのでしょうか
ケラー: 全然。このことについてコメントするつもりもありません。1年半ここで自分はまあよくやってきたのではないかと基本的に思っています。他でもそう受け取られているのかもしれませんね。
シャルケがマインツ監督のトーマス・トゥヘルと話し合いを持ったことによる影響はまだ何かしらあるのでしょうか
ケラー: いいえ、全く何もありませんよ、そのニュースが広まった時点ではその話はクラブから出たわけではありませんでしたから――外部が膨らませたものであって。
クラブが冬にトゥヘルと接触したのですよ、メディアではなく
ケラー: それに私は常に事情をしっかり知らされていたのですよ、ホルスト・ヘルトは冬にすでに状況を説明してくれていましたから。最悪の場合に備えて、1月に他の監督に前もって探りを入れるのは、クラブの正当な権利です。初めの2、3試合がうまくいかなかったとしたら?私の知っている限りでは、3月や4月に新監督との話はなかったかと。
いつかご自身の契約延長の話は出るのでしょうか
ケラー: それは私がどうにかできることではないので――勝利と勝ち点以外では。でもそのことでストレスは全くありません。自分の契約はここシャルケであと1年あるし、これからもうまくやっていける――そこに何の心配もしていません。
Manfred Hendriock
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