2014/11/03

WAZの内田篤人契約延長&アウグスブルク戦の記事

内田
シャルケの信頼に熱く応える内田

http://www.derwesten.de/sport/fussball/s04/uchida-rechtfertigt-das-schalker-vertrauen-mit-leidenschaft-id9999025.html


写真キャプション:FCアウグスブルク戦の勝利をシャルケのチームメイトと喜ぶ内田(中央)

ゲルゼンキルヒェン。 日本出身の右サイドバックは、サッカーブンデスリーガ1部・シャルケ04のチーム内で確固たる地位を築いている。水曜日のスポルティング・リスボン戦を前にした今も、彼の評価は揺るぎない。この26歳は、契約を延長した後のFCアウグスブルク戦で、シャルケのベストプレーヤーになった。

FCシャルケ04の練習場で、あるサッカー選手だけに熱い視線を送る若い日本人女性の姿が見られるのは珍しいことではない。ケーニヒスブラオ(※訳者注:シャルケのこと)の試合後には、インタビューエリアで日出ずる国の記者たちがその光の周りにひしめき合う――。内田篤人、シャルケの右サイドバック。自国では大変な人気を誇る大スターだ。

ここ数日間、彼はとりわけ注目の的となっている。この26歳は先週、自身の契約を2018年6月までさらに3年延長した。するとさっそく、FCアウグスブルク戦の1:0の場面で、クラブの信頼に熱く応える意思を示してみせた。2010年に鹿島アントラーズから青と白のクラブに来た『ウシー』は、そのピッチ上で大差をつけてのベストプレーヤーになった。

ヘルト:「一度シャルケに来た者はもう離れられなくなる」

水曜のチャンピオンズリーグ、スポルティング・リスボン戦を前に、多くの離脱者に頭を悩ませる監督のロベルト・ディ・マッテオは、またも11人のメンバーを編成しなければならない。しかし、右サイドバックには頼れる安定の主力――内田篤人がいる。7ヶ月の負傷休養を経てようやく9月に復帰し、すぐさま以前と変わらぬコンディションを見せつけた彼の評価は揺るぎない。「とてつもなく頼りになり、長期間にわたって変わらぬレベルでプレーしている」と称賛するスポーツディレクターのホルスト・ヘルト。契約のサインに内田はクラブスーツにネクタイ姿で来たという。「彼にすっかり食われてしまった」とヘルトは笑った。

この日本人にはACミランやバレンシアCFが触手を伸ばしていたが、本人が選んだのは信頼だった。ヘルトは再び笑って、「一度シャルケに来ると、もう他へ行きたいとは思わなくなるもの」。内田は国籍に相応しく丁重に答える。「シャルケはすばらしいファンのいる特別なクラブ」。

ルール地方に敬意を表する内田

シャルケの選手の多くが住むデュッセルドルフには、大きな日本人コミュニティも存在する。だが、内田はゲルゼンキルヒェンに住んでいる。サッカー雑誌『11 Freunde』の心温まる寄稿の中で、彼はルール地方に敬意を表している。炭坑内ツアーで「恐れを抱いたと同時に感動し」、"Glückauf" の意味も知っているという。「ここが好き」と断言する『ウシー』。ずっと前からシャルケファンの人気者になっているのも当然だ。

Peter Müller



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2014/11/02

kickerの内田篤人契約延長&アウグスブルク戦の記事

シャルケ:信頼に応える内田
ヘルトの他に内田の陰に隠れたのは
http://www.kicker.de/news/fussball/bundesliga/vereine/614612/artikel_uchida-stellt-nicht-nur-heldt-in-den-schatten.html


先週の木曜日にFCシャルケ04はディフェンダー内田篤人との契約を2018年まで延長。日本人の彼は土曜日(※訳者注:金曜日の間違い)にさっそく、シャルケの判断が正しかったことを証明した。アウグスブルク戦で1:0の決勝点となるゴールを生んだだけではなく、チーム全員を凌駕し、そのパフォーマンスで特別な賛辞を得た。

写真キャプション:シャルケの勝利に関与し、決定的な役割を果たした――内田篤人。

木曜日。事務所に入ってきた内田を見て、ホルスト・ヘルトはつい口をぽかんと開けた。契約のサインに訪れた日本人の彼は、高級生地に身を包んでいた。シャルケのクラブスーツ。それにネクタイ。ヘルトははっと気付いた。自分の方がフォーマル度の低い服装をセレクトしていた。青いシャツ、青いセーター。「すっかり篤人に食われてしまった」とヘルトは微笑み、胸を張った。「篤人にどんな自覚があるのかという表れだ」。

金曜の晩には、内田はチームメイトたちを霞ませてしまった。クラース=ヤン・フンテラールが絶品ゴールを決めて1-0に――それでも、ピッチで最も輝いた男の名は内田だった。右サイドバックの彼はその日の主役の座をかっさらった。自陣でエスヴァインのパスをインターセプトし、敵陣のゴールラインまで全力疾走、そしてクラース=ヤン・フンテラールにボールを出した、決勝点のあのすばらしいお膳立てがあったからというだけではない。守備においても極めて高い集中力で自分の仕事を遂行し、1対1に果敢に挑んだ。新しい契約――期間は2018年まで――が力になっているのだろう。スポーツ部門長であるヘルトも認めた。「篤人はずば抜けて良かった」。

他のプロ選手ならば、契約交渉が終わるとまずはほっと一息入れるところだが、自分の義務とはパフォーマンスで信頼に応えることだと内田は考えているようだ。全力を尽くして取り組んだアウグスブルク戦。スポーツ面での資質の他に、しかるべき職業意識を持ち合わせていることがここにも表れている。それゆえに、シャルケの人間はこの主力選手を巡る競争に勝てたことをうれしく思っている。海外からは、特にACミランやバレンシアCFが内田に注意深く触手を伸ばしていたとされる。「しかし一度シャルケに来てしまうと、」にやりとするヘルト。「もう他へ行きたいとは思わなくなるものだ」。

Jan Lustig



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